子どもたちの権利を大切にする

福岡市の「子どもの権利ノート」

施設は、子どもにとって安全で安心した環境の中で日々の養育の営みを通じて愛着形成を行い、その心身と社会性の適切な発達を促す養育の場です。 そのために、子ども自身が権利について十分に学び、主体的に権利の行使ができる場を作っていくことが求められます。

福岡市では、子どもの権利条約を基本理念として、施設等で生活するひとりひとりの子どもの権利擁護について、また自立に向けて準備を進めるために「子どもの権利ノート」を作成しています。 施設でも、その子どもの権利ノートに基づいた運営を行うとともに、子どもたちと一緒に権利について考え、学ぶ機会を設けています。

子どもの権利ノートについて

児童養護施設などで暮らす子どもに対し(1)保障される権利(2)権利が奪われそうになったときの救済の仕組み-を伝える目的で、1995年に大阪府が初めて作成。2000年代に複数の施設で虐待が発覚したことを機に全国の自治体に広がった。仏教大の長瀬正子准教授の調査では、04年9月時点で38都府県と11の自治体が作成しています。